ちょっと会社休んでラオス行ってくる。5
《前回までのちょいラオ》
空港からのタクの運ちゃんの親切を感じながら、日本と同じくらいの蒸し暑い夜をバックパッカー用のホステルで、スペインの女の子と2人きり...。
2人の行く末は?恋のランデブーは!?
ーーー✂︎ーーー
んなことあるわけないのである。
バックパッカーのホステルにそんな淡い夢を持っている読者諸君が、もしいたならばその時は、夢とは儚く散るものなのだと桜にたとえて教えてあげよう。
さてシャワーも浴びずに疲れて寝てしまったので、宿のシャワーから2日目スタート。ドライヤーがなかったのが残念だがそこまで求めすぎてもいないので全く問題なし。
景色がなんかラオスっぽい。初めてだけど。
ビュッフェ形式朝食付きの宿だったので、その足で2階のテラス型朝食会場へ。
ビュッフェといえば聞こえは良いが、ここのそれは焼きそばかチャーハンか、バナナが入った揚げドーナツ的なやつか、独特のドレッシングにひたひたになったしなびたサラダの4皿だ。
味はまあ悪くはないくらい。タイ風塩焼きそばみたいなのは美味しかった。
腹ごしらえを済ませ、朝9:30のバスで中部の町ヴァンヴィエンへ。
ヴィエンチャンからヴァンヴィエンへは車で3時間半ほど。
どこでも寝られるコヅツミはこっくりこっくり眠りに落ちて、そこから起きてはブログを書いていた。
20分休憩!と言われた小さな道の駅で
「MONEY EXCHANGE 」の文字。
お、と思い声をかけてみる。
実は空港はレートが悪いと言われていたので3000円だけ両替して、あとは万札で持っていた。
「日本円も両替できるの?」
「ん? ...おぉ。ニッポン!」
「そうそうニッポン!」
「ちょい待ち!」
そう言われて中に入って席で待つと、
女性の店員さんが何やら友達に電話をかけ始める。
繋がらなかったのか今度はチャットツールでやりとり。万札を写真に撮って、ボイスメッセージで何か吹き込む。
こっちのチャットは文字打つよりボイスメッセージの方が主流みたい。昨日のタクの運ちゃんも運転しながらなんか吹き込んでた。
換金してくれる友人を見つけたのか、両替できることに。9500円分くらいのレートだったが、まあ何が相場かもわからないし、現地にお金が落ちた方がいいので言い値で承諾。
こっちで思うのは、日本のようにより良い暮らしために割り切って働く、ではなく今のままの生活をしながら商いをしてる感覚。生活してる範囲に接客がある感覚だ。
そこから1時間半くらいして、今回旅の目玉のなるであろう、と言うかなってくれ。ヴァンヴィエンに到着。
ここから始まる冒険にワクワクで全く眠れない!(バスでぐっすりで目パッチリ)
来る前に決めていたことがある。
バイクを借りること。
こっちの生活はほぼバイク。
小学生からおばちゃんまでバイク。
ママチャリならぬママバイである。
もちろんチャリもあるが、電車が通っていないので車かバイクかチャリとなると、一番小回りがきいて長距離も移動できるとなるとバイクが流行るのも頷ける。
車よりチャリよりバイクの交通量が圧倒的だ。
日本でも原付に乗ったことのないコヅツミはバイク処女をラオスに捨てることに決めていた。
行動範囲がぐっと広くなるし、
何より面白そうだからだ。
レンタルバイク屋でパスポートをデポジットにしなければならないが、ここは仕方ない。
引き換えに借りたバイクがこちら。
日本製である。
不用品回収ビジネスの川下を見た気がして新鮮だ。
24時間借りて1600円ほど。
実はちょっと路地を奥に入ればもっと安いところがあったのに翌日気づいたのだが、嘆いてなどいられない。
時は金なりなのだ。
ここから日本でもやったことのない丸一日バイク旅がここラオスの地で始まろうとしていた。
続くけど、
スマホの前の良い子のみんなは部屋を明るくして離れて見てほしいし、疲れたら休んでほしいし、飽きたらFacebookのタイムラインに戻ってほしい。
続くけど。