【終】ちょっと会社休んでラオス行ってくる。8
スマホの前の良い子のみんなは部屋を明るくして離れて見て疲れたら休んで飽きたらFacebookのタイムラインに戻ってね☆
《前回までのちょいラオ》
見境なくお金を使っていたコヅツミはキャッシュがそろそろ無くなりそうなことにこの時初めて気付く。このタイミングで大きいお金の両替はナンセンス。キャッシングもできない設定でATMでも引き出せない。どうする?おれ、どうすんのよー!
そんなピンチの中、物語は最終回へ突入!こんな急展開、もしや書くのが疲れてきたのか?
ーーー✂︎ーーー
最後の手段ATMにも嫌われ、露骨に肩を落とし歩いていると、どこかから声が聞こえてくる。
「...ぁ。」
「...ちはぁ。」
「こんにちはぁ。」
あまりに途方に暮れすぎてしばらく声の主に気づけなかったが、確かに目の前から歩いてくる男が日本語で話しかけてくるではないか。
「え!日本人!わ!こんにちは!」
こんなところでまさか二人目の日本人に会えるとは神も日頃の善行を見てくれていたのであろう。
「実は、ATMでお金が引き出せなくて困ってたんですよ。」
「もしかしてキャッシング限度額越えてるとか?」
「あ、0円に設定してます。。」
※恥ずかしながら、ここで初めて気づいたのである。
「僕もちょうど今こっちについて。タイからルアンパバーン*に行っててちょうどだったのでいいとこで会えました!」
「ただ、僕もタイで散財しまくっちゃって、新生銀行の引き出しサービスはこの前の12月で終わってたらしくて。僕もキャッシュ貧乏なんすよ。」
おいおい、これではボンビーが二人についているだけではないか。そろそろ変身してハリケーンボンビーともなれば帰国を待たずしてどこか遠くの別の国へ飛ばされてしまう。この状況をなんとか打開せねば。
「僕いま12万キープ持ってるんすけど、帰りのヴィエンチャンまでのバスが5万キープなんであと7万しかないっす。」
「それはやばいね。とりあえずカードで払えるホテル探して荷物置きますか。てか一緒にホテルとっちゃいます?」
「そうっすね!とりあえずチェックインしてビール飲み行きましょ。」
バカである。
金がないというのにビールを飲めば万事解決すると思っている。
ビールを飲めばキャッシュが降ってくるとでもいうのだろうか。
ただ一つだけ言えるのは人間バカな方が楽しい。ここ、アンダーラインを引くように。テストに出ます。
ただ思ったよりも全然ないのである。
いや、ビールを飲めるところではなく、カードで払えるホテルのことだ。
JCB使えます。という日本語のステッカーが貼ってあるにもかかわらず中で聞くとダメだと言われる。だったら剥がしてくれお願いだ。
もう4.5件に断られた。
30分くらい探し回った上、ようやくカードで払えるホテルを見つけた。
こんなにクレカの営業マンに感謝する夕暮れはこの先の人生を考えてもないだろうと思う。
多少の手数料は足されるが、僕らには金がないわけではない。キャッシュが無いのだ。
手数料?全く問題ないよ!と爽やかな笑顔を振りまいたつもりだったが、額からは汗が噴き出し砂埃で顔も黒く、例えるなら少年サッカーの土グランドでの試合後のような見た目である。カッコつくはずがない。
色々ありすぎて疲れたのでとりあえずシャワー浴びてきます。と2個隣の部屋にチェックインした彼に伝える。
汗を流し着替えてからもう一度その部屋をノックすると彼もシャワーから出たあとだった。
「良いこと思いついたんですけど、1万円持ってるんでしょ。それをキープに両替して半分僕にくださいよ!そしたら5千円日本で返すんで。」
...天才現る である。
いやむしろなんで思いつかなかったのか悔やんだが然るべき時に然るべき妙案を思い付けるのは才能である。
「うわ!それだ!そうしましょ!日本でも飲みたいですし。てか名前まだ言ってなかったですね。太郎です。ほんと助かります。」
「たろうさん、僕ごうです。よろしくー!」
彼の名はごう。年は僕の2つ上。
二つ目の会社を先日退職し、次の会社で働くまでの間、東南アジアを回っていたそうだ。ラオスは8年ぶりで当時は日本人の観光客もウジャウジャいたことを教えてくれた。
人は不思議なもので、この人合う。と思う感覚は出逢って数分で感じるというが、まさにごうさんはそれだった。
やんちゃな悪ガキがそのまま育ったような感じではあるが、言葉遣いは丁寧で驕らず親切。人とのコミュニーケーションを大事にするし、頭はキレるタイプだろうし、酒と女とタバコ、加えて旅好きと来たもんだ。
おもろいやつ間違いなし。僕のアンテナはバチバチに振れていた。
結局残りの2日間、と言っても正味22時間くらいだったがずっとごうさんと二人で活動していた。
現地の出店に飲みに行って、英語すら全く通じない店員の女の子と仲良くなって、彼女らがハマってたTikTokの撮影に付き合わされた挙句、滑りまくったり
馬鹿でかいサンドイッチをはんぶんこしたり
ハンモックに揺られながら、ヨーロッパ系パツキン美女の水着姿を横目にビールを飲んでは昼寝を繰り返したり。
バカは2人以上集まるともっと楽しい。
今回も、
1人旅にして独りにあらず。
ということで最高の有休消化であった。
次は、どこに行こうか。そんなこともう考えている。
あ、そうそう。目標の話。
1日目の夜にこんなこと達成します!
と宣言していたのを覚えているだろうか。
1.現地で10人とセルフィーを撮る。
2.初めての事を5つやる。
それでは振り返ってみよう。
1.
現地で初めてのちゃんとうまい飯だった食堂のおばちゃんズ
sakura barであった1人目のジャパニーズ
Zip Line の薄毛が心配されるインストラクター
Zip Lineの順番一個前だった何人かもわからんおっちゃん
ここでは紹介してないけど、小さな滝に行った時の現地の青年
を含めた青年ズ
滝から帰る道の料金所のママとぼくちゃん
ごうさんと行った飲み屋のおねえちゃん
計14人で達成!
続いて
・バイクに乗る
・旅しながらブログ書く
・写真撮るためだけに用もない人に話しかける
・海外で現地で泊まるとこを決めてとる。
・旅先で「何もしない」をする。
(ごうさんが教えてくれた。ラオスはただ何もしないのが一番だって。)
半ば強引に5つ集めた感が否めないが、まあそこはご愛嬌。達成ということにしておこう。
自分に甘い方が良いこともある。
だってもう次回に続くときの最後の文を考えずに、ハッピーエンドで締めくくれるのだから。
Fin.
ちょっと会社休んでラオス行ってくる。7
スマホの前の良い子のみんなは部屋を明るくして離れて見て疲れたら休んで飽きたらFacebookのタイムラインに戻ってね☆
《前回までのちょいラオ》
Pad Thaiに舌鼓をうち、Tham Changの圧巻の光景に酔いしれ、sakura bar で日本人に遭遇!
旅は折り返し地点に!
ーーー✂︎ーーー
3日目朝。
シャワー後のホテルの1階のテラス。
ライターは空港で没収されるからと持ってきたマッチでタバコに火をつける。
前日の出来事を忘れないうちにブログの下書きに残した後、
バイクの時間も限られてるしそろそろ行くかと腰をあげる。
2つ目に行きたかったところがある。
Blue Lagoonといういくつかアトラクションのある公園のようなところだ。
ここも中心地からバイクで30分ほど。
馬なのかロバなのか、が平気で歩いているから驚きだ。こっちは犬も猫も放し飼い。ちょっと中心街を外れれば道にはそこら中糞だらけだ。
そんな糞を踏むまいと違う意味での安全運転でバイクを走らせる。
無事たどり着くと、
おぉーやってるやってる。
飛び込みである。
水着を持ち合わせておらず敢え無く断念したが、
まだ小学生ともあろうかというほど小柄な少年から小太りなおばあちゃままで老若男女が恐怖心と戦うチャレンジングな姿は見てるだけでもまあまあ面白い。
ふらふら園内を散策していると、さらに楽しそうなものを発見。
上を見上げるとそこには木と木の間にワイヤーが張り巡らされており、そこを人が移動しているではないか。
耳をすませば、アーアァ〜という声が聞こえてきそうだ。
そう、ターザンロープである。Zip Lineというらしい。
料金は20万キープ。日本円にして2600円程。安く感じるだろうが、1食1.5万〜2万キープで食べられる国である。10食分と考えるといいお値段な訳であるが、これに乗らずして帰るなどできるものか。
一人だけど乗れる?と聞くと快くOKしてくれ、慣れた手つきでぼくの体に装備を巻きつけて行く。
じゃあ行くよ、と案内され山を登り始める。
高いと地上40メートルはあろうかというこの臨場感がたまらない。
日本だったら絶対手持ちのものはロッカーに預けてとか装飾品は外してとか言われるところだがこちらはお構い無し。何をつけてようと、何を落とそうと自己責任。
写真も動画も撮り放題だ。SNS映え間違しである。
将来頭の方が少し心配なインストラクターのおっちゃんと。
順番が1個前だったおっちゃんと。
このスリルが最高なのだ。
興奮も冷めやらぬ内ではあるが、バイクを返す時間が迫っていたので、次のロケ地へ急ぐ売れっ子芸能人もかくやと思われる程の踵の返し方で楽しかった数十分前を振り返ることもなくただ着た道を飛ばすのであった。
中心街へ戻り、無事にバイクを返しパスポート返還。
しかしここで問題発生。
見境なく使っていた現金がそこを尽きようとしていた。
手持ちで1万円札はあるが帰国までに使いきれるとは思えないからこのタイミングでの両替はナンセンス。
キャッシングだ。と思いつきとすかさずATMへGo!
しかしキャッシングの上限を0円に設定していたコヅツミは敢え無くボンビーに成り下がる他なかったのである。
さぁ〜て来週のちょいラオは〜?
「太郎です。帰国してくる飛行機ではほとんど眠れず、寝不足のまま気温差にやられて風邪っぴきになっています。
旅には疲れもつきものなんですねぇー。」
さて次回は、
・コヅツミ新たな出会い
・とりあえず飲み行こでうまくいく
・奇跡の大逆転!
の3本です。
来週もまた見てくださいね!
じゃん けん ぽん!うふふふふふふ。
ちょっと会社休んでラオス行ってくる。6
スマホの前の良い子のみんなは部屋を明るくして離れて見て疲れたら休んで飽きたらFacebookのタイムラインに戻ってね☆
《前回までのちょいラオ》
日本でも原付に乗ったことがないコヅツミは、ラオスで原付処女を卒業!国際免許とってなくて大丈夫なの?ってつっこみたい方は空気を読んで、その先も読んでください。
しかしなんとなくバイクって言った方がかっこいいからバイク旅って言いたいなぁなんて考えながらはじまりはじまり!
ーーー✂︎ーーー
行くとこは決めてないと言っても事前にどんなとこが見どころなのかすごーく簡単にチェックはしていた。
その中でまず、行きたい!と思ったのが
Tham Changという洞窟であった。
いざゆかん。Tham Chang!
と、その前に。
腹が減っては戦はできぬとはよく言ったもので、
バスに揺られているだけでも腹は減るしこっちに来てからそれっぽい食事を取っていないし、新しい顔が来る前のアンパンマンくらい体力がなかった。
まずは飯だ。
レンタルバイク屋さんの隣のお店へ。客はぼくひとり。
大丈夫?と思ったがそんなこと気にしてる暇はなく今すぐ飯をかきこみたかった。贅沢を言えば現地感のあるうまい飯をだ。
おばちゃんがくれたメニューにはいろいろ載っていたが目に入ったのはPad Thaiの文字。これだ。
注文して出て来たのがこちら。
空腹のスパイスを抜きにして、控えめに言っても超うまかったです。
ありがとうパッタイ。ありがとうおばちゃん。
ちゃっかりセルフィー。
さて今度こそ出発。
道もしっかり間違えつつ、マップ先生に聞きつつ、30分ほど乗っていると
こんな橋が出て来るので、バイクを停めて歩いて渡ると
小さな池があり現地の子達も遊んでる。
散策しているとこんな階段が出て来て
見た目より急でかなりきついこれを登ると
こんな入口があるので中に入るとそこは...。
ここからは私の拙い語彙力で表現しきれないほどかっけえ空間が広がっていたので、カメラの力をお借りして皆さんにお伝え。
ただ、見て、息を飲んでください。
言葉など無力。
現場からは以上です。
疲れなど忘れてただひたすらに写真を撮るハイになっていたので、バイクで帰って来ると少し疲れが見えてくる。
歩いているとSmile beach sunset view という看板。
ちょうどいい。一息つくかと黄昏てみる。
そこで現地の人に話しかけられ言語は全くわからんが飯食いに行く流れに。
食後、「Sakura barに行こう。」
と言われるがままについて行くと、
なるほどどうやら現地のいわゆるクラブであった。
どこの国であろうが、クラブの雰囲気はどうも苦手であるが、中心のステージで誰よりも元気に踊っていたのが中年のおばちゃんだったのは愉快であった。
混沌と書いてカオスと読もう。そうしよう。
しばらくすると、1人の男性に話しかけられる。
「にほんじんですか?」
んん!?
まさかお主も....?
と、なんと現地で日本人に会ったのだ。
直行便が出ているためか韓国人がかなり多いので、よく間違われるがわかる人にはわかるようで、すぐ日本人だと思って声をかけて来てくれたようだ。
名前こそ聞きそびれたものの、就職が決まった大学4年生で卒業旅行で2週間くらいかけて東南アジアを回っているらしかった。
素晴らしい。私もいつか2週間くらい一人で旅をしたいものだ。
記念に1枚。
ありがとう名も知らぬ青年よ。
そして達者で。
現地で日本人と話せて、喜びがシェアできた非常に満足な夜であった。
ラオス2日目の夜が終わり、旅は折り返しを迎えようとしていた。
ここで続かぬことなどあるというのか、
いや、無い。
ちょっと会社休んでラオス行ってくる。5
《前回までのちょいラオ》
空港からのタクの運ちゃんの親切を感じながら、日本と同じくらいの蒸し暑い夜をバックパッカー用のホステルで、スペインの女の子と2人きり...。
2人の行く末は?恋のランデブーは!?
ーーー✂︎ーーー
んなことあるわけないのである。
バックパッカーのホステルにそんな淡い夢を持っている読者諸君が、もしいたならばその時は、夢とは儚く散るものなのだと桜にたとえて教えてあげよう。
さてシャワーも浴びずに疲れて寝てしまったので、宿のシャワーから2日目スタート。ドライヤーがなかったのが残念だがそこまで求めすぎてもいないので全く問題なし。
景色がなんかラオスっぽい。初めてだけど。
ビュッフェ形式朝食付きの宿だったので、その足で2階のテラス型朝食会場へ。
ビュッフェといえば聞こえは良いが、ここのそれは焼きそばかチャーハンか、バナナが入った揚げドーナツ的なやつか、独特のドレッシングにひたひたになったしなびたサラダの4皿だ。
味はまあ悪くはないくらい。タイ風塩焼きそばみたいなのは美味しかった。
腹ごしらえを済ませ、朝9:30のバスで中部の町ヴァンヴィエンへ。
ヴィエンチャンからヴァンヴィエンへは車で3時間半ほど。
どこでも寝られるコヅツミはこっくりこっくり眠りに落ちて、そこから起きてはブログを書いていた。
20分休憩!と言われた小さな道の駅で
「MONEY EXCHANGE 」の文字。
お、と思い声をかけてみる。
実は空港はレートが悪いと言われていたので3000円だけ両替して、あとは万札で持っていた。
「日本円も両替できるの?」
「ん? ...おぉ。ニッポン!」
「そうそうニッポン!」
「ちょい待ち!」
そう言われて中に入って席で待つと、
女性の店員さんが何やら友達に電話をかけ始める。
繋がらなかったのか今度はチャットツールでやりとり。万札を写真に撮って、ボイスメッセージで何か吹き込む。
こっちのチャットは文字打つよりボイスメッセージの方が主流みたい。昨日のタクの運ちゃんも運転しながらなんか吹き込んでた。
換金してくれる友人を見つけたのか、両替できることに。9500円分くらいのレートだったが、まあ何が相場かもわからないし、現地にお金が落ちた方がいいので言い値で承諾。
こっちで思うのは、日本のようにより良い暮らしために割り切って働く、ではなく今のままの生活をしながら商いをしてる感覚。生活してる範囲に接客がある感覚だ。
そこから1時間半くらいして、今回旅の目玉のなるであろう、と言うかなってくれ。ヴァンヴィエンに到着。
ここから始まる冒険にワクワクで全く眠れない!(バスでぐっすりで目パッチリ)
来る前に決めていたことがある。
バイクを借りること。
こっちの生活はほぼバイク。
小学生からおばちゃんまでバイク。
ママチャリならぬママバイである。
もちろんチャリもあるが、電車が通っていないので車かバイクかチャリとなると、一番小回りがきいて長距離も移動できるとなるとバイクが流行るのも頷ける。
車よりチャリよりバイクの交通量が圧倒的だ。
日本でも原付に乗ったことのないコヅツミはバイク処女をラオスに捨てることに決めていた。
行動範囲がぐっと広くなるし、
何より面白そうだからだ。
レンタルバイク屋でパスポートをデポジットにしなければならないが、ここは仕方ない。
引き換えに借りたバイクがこちら。
日本製である。
不用品回収ビジネスの川下を見た気がして新鮮だ。
24時間借りて1600円ほど。
実はちょっと路地を奥に入ればもっと安いところがあったのに翌日気づいたのだが、嘆いてなどいられない。
時は金なりなのだ。
ここから日本でもやったことのない丸一日バイク旅がここラオスの地で始まろうとしていた。
続くけど、
スマホの前の良い子のみんなは部屋を明るくして離れて見てほしいし、疲れたら休んでほしいし、飽きたらFacebookのタイムラインに戻ってほしい。
続くけど。
ちょっと会社休んでラオス行ってくる。4
《前回までのちょいラオ》
行き当たりばったりコースもいいけど、目標達成コースにもチャレンジしてみるか!となったコヅツミ、ついに現地入り!?
ーーー✂︎ーーー
首都ヴィエンチャンからこんにちは。
そうです!着いたんです!
無事現地入りを果たしました!
普段会社行くのと変わらない時間に家を出て、普段と変わらない電車に乗って、
そこからバスで成田へ。
ラオスへは直行便が無いので、
日本からはタイとか韓国とかで乗り継ぎが必要らしかった。
航空券をとった1週間前、一番安いのだとはちゃめちゃに時間がかかるやつだったので
その日のうちに着いて次の日から現地で行動できる便をとった。
乗り継ぎは韓国ソウルの仁川空港。
乗り継ぎのラグが4時間ほどあったので携帯を充電。
自分の体もビールで充電。
韓国のIPAらしい。有給取って旅立ち前にビールなんて最高じゃないか。
韓国からは5.6時間で首都ヴィエンチャンのワットタイ空港に到着。
まずは、慣れてるぶって通貨を両替。
そのあと携帯のSIMを現地のものに差し替え。
3日用でも2〜300円程度。こっちは物価が安くて助かる。
そしてついに空港の外へ。
ラオスの地へ足を踏み入れ......
「あっつ。」
しかもなんかこうカラッとした感じじゃなくて日本のじめっとした熱帯夜的な不快感に近い。
まあ韓国の空港が肌寒かったからちょうどいいことにしておこう。
一応ヴィエンチャンのホステルを予約していたのでそこに向かうためタクシーを呼ぶ。
携帯の画面を見せながら指された地点に行きたいことを伝えると気前よくOKOKと陽気に返した。
「車で何分?10分くらい?」
「そうだね10分くらいだな。」
「近くにレストランとかある?腹減っちゃってさ。」
「あるよ。何軒か並んでる。」
「よかった。ああでも22時回ってるけどやってんの?」
「あぁ。どうだろうな。わかんないや」
みたいなやりとりをしながら、日本から来たって言ったらコリアンだと思ったよー。とかまあ他愛のない会話を。
※英語できるぶった脚色がされています。
しばらく話してるとコンビニっぽいところで車を止められた。
「腹減ってんだろ。レストランやってるかわからないから買ってきな。待っとくから。」
おお、気がきくではないかラオっさん。
腹の足しになりそうなのがお菓子か菓子パンみたいなのしかなかったので仕方なく菓子パンと、ラオスのビール「Beerlao」を購入。これでも300円くらいだから驚きだ。
無事に到着、チェックインを済ませて2段ベッド×2の4人部屋に通されると、スペインから来たと言う大学生くらいの女の子がいた。荷物の量を見るとまさにバックパッカーって感じのごったがえし方である。
結局この女の子とはそんなに話せずに24時を過ぎていたのでそのまま就寝。
2日目に続くはず。
ちょっと会社休んでラオス行ってくる。3
《前回までのちょいラオ》
1人旅好きだが、「国内ちょっと飽きてきた症候群」が発症し
自身初の海外1人旅を決めたコヅツミであったが、まだ行く国決まってないけど大丈夫?
ーーー✂︎ーーー
そうそう、2月に山形に行ってきた。
これは1人旅じゃなくてみんなでタイプの旅行だったんだけど。
この3か月前、内省してキャリアを考える系イベントで仲良くなった4人で、そのイベント終了後飲みに行きそのままの流れでまた集まろう!と決まったその会が、まさに山形に来た理由である。
4人中3人が東京にいるというのに、あえて山形に集まろうとなる物好きの彼らが好きであるし、人間バカな方が楽しい。
とそこで、
「来月、1人で海外旅行しようと思うんだけど、5日間ならどこがいいかな?」
と聞いてみた。
「この間ラオス行って来たんだけど、すげーよかった。超おすすめ。」
「おっけー。じゃあラオスにするわ。」
これが僕が自身初の海外1人旅の行き先を決めた最大にして唯一の理由である。
もう一度言うが、人間はバカな方が楽しい。
そこから、ラオスに行くと決めたはいいものの計画というものが非常に苦手なコヅツミである。
パスポートは切れてるし、そもそもラオスがどこにあるか知らないし、通貨も言語も知らない状態で出発まで1か月を切っても何も動かずぐうたらしていた。
そういや、パスポートの更新!と思い出したように申請に行ったのが出発2週間前、それの受け取りと航空券を予約したのが1週間前、首都がヴィエンチャンという町だと知ったのもおそらくこの頃だ。
行くとこも泊まるとこも、電波がつながるかも、コンセントの変換プラグが必要かもわからなかったので
さすがに調べなよ。別にそれかっこよくないよ、バカだよ?と怒られた。
再三お伝えしておくが、人間バカな方が楽しいものなのだ。
無計画で行き当たりばったりの旅が好きだし、バカだねと言われたいしイイネ!とも言われたいのである。
そういう生き物なのである。
だけどせっかく初めての経験だしチャレンジをしてみるかと考え直してみた。
どういうことかと言うと
無計画の旅は性格的に「できる」し、「得意」である。
今回、場所はラオスになり国内とは勝手が違っても多分できるし楽しめるのだ。
だからあえて、今回の旅は自分がちょっと苦手な、「目標設定とその達成」にチャレンジしよう。
せっかくフィールドを海外に伸ばしたんだから、得意な土俵ではなくて、普段なら選ばないちょっと苦手意識のある土俵で戦った方が自分がストレッチすると思ったからだ。
あとは苦手もどうしたら克服できるか考えるよりまずやらなきゃでしょ。ということに、山形で3人と話していて気づかされたのも大きい。
というわけで、コヅツミはこんな目標を立ててチャレンジしてみます!
1.現地で10人とセルフィーを撮る。
2.初めての事を5つやる。
次回、コヅツミついに現地入り!
続きすぎ...?
ちょっと会社休んでラオス行ってくる。2
《前回までのちょいラオ》
有給を消化したいコヅツミは、カレンダーをめくっていると3/21(木)が祝日であることに気づき、水金で有給をとっての5連休を企んでいる...。
果たして無事に休めるのだろうか⁉︎
ーーー✂︎ーーー
5連休ともなればいろいろなことができよう。
その中で最もぼくの心を震わすのはやはり1人旅である。
5連休といえば青春18きっぷ
と言って共感してくれる人はどのくらいいるだろう。あれすごいよまじで。18歳以上も行けちゃうもん。5日間鈍行乗り放題で1万円ちょいだもん。
そう言ったおトク系きっぷで国内を1人旅するというのを
2016西の陣、2017北の陣と夏休みに2年連続で行っていたのだが、2018年は人との旅行でその時間は無かった。
改めて言っておくとコヅツミは独りが好きなわけではなく、1人を楽しめるだけである。
基本みんなでワイワイがたのしい。
ただ、年度末の5連休。
会社勤めの1個下より上の代はこの期間休みを合わせるには急すぎるだろうし、
2個下は卒業旅行やら入社の準備やらでバッタバタ。
3個下は絶賛就活中で、
「さすがに無理っすよたろさん。(こんなタイミングで誘うお前の神経疑うわアホか)」
と断られるのは想像に難く無い。
そういうわけで残る選択肢は1人旅一択である。
というか、はなからそれしか考えてなかった。
久々の1人旅に心が踊ったが、
北海道、東北、中部、関西、四国、九州、沖縄。
行ったことのない県はもちろんあるが、行ったことのないエリアはあとは中国地方か。でもまあ特に行きたい所もなく
だったら海外行くか。
と、初めての海外1人旅を静かに心に決め
さらに心を躍らせて行くのであった。
つづかせる!